破傷風
破傷風は、破傷風菌(Clostridium tetani)という細菌が体内に侵入し、その産生する神経毒素によって引き起こされる感染症です。主に土壌や動物の糞便に存在する菌が、傷口(切り傷、刺し傷、やけど、動物咬傷など)から体内に入ることで感染します。特に血流の乏しい深い傷や汚染された傷が危険です。
主な症状
-
(口が開けにくくなる)
-
(飲み込みにくい)
-
(特にあご、首、背中から始まる)
-
(重症例では体が弓なりに反る「後弓反張」)
-
や自律神経障害(血圧や心拍の乱れ)
症状は通常、感染後3日~3週間で現れます。最初は口が開けにくい、首筋が張る、飲み込みにくいなどの症状から始まり、進行すると全身の筋肉が固くなり、呼吸障害やけいれん発作が起こります。意識は保たれていることが多いのが特徴です。
重症化と致死率
破傷風は治療が遅れると致死率が非常に高く、日本でも死亡例が報告されています。重症例では死亡率が30~50%に達することもあります。
感染経路と予防
-
。
-
予防には破傷風トキソイドワクチン(定期予防接種)が有効です。日本ではワクチン導入後、患者数は激減していますが、ワクチン未接種の高齢者を中心に毎年100例程度発症しています。
治療
-
-
(メトロニダゾール、ペニシリンG)と破傷風免疫グロブリンの投与
-
症状が出た場合は集中治療(人工呼吸管理、抗痙攣薬など)が必要です。
まとめ
破傷風は土壌などに広く存在する菌の感染により、全身の筋肉けいれんや呼吸障害など重篤な症状を引き起こす感染症です。ワクチン接種と傷の適切な処置が予防の鍵となります。
