腎障害を早期に疑うための重要な10の症状(心得)。
- 尿の泡立ち:尿中に蛋白が含まれると尿が泡立ち、なかなか消えません。ネフローゼ症候群など、多量の蛋白尿がある場合に認められます
- 肉眼的血尿:腎炎由来では褐色やコーラ色、下部尿路由来では鮮紅色になります。
- 無尿/乏尿:無尿(尿量100mL/日以下)や乏尿(400mL/日以下)は、急性腎障害による尿産生の低下や尿流の障害を示します。
- 夜間尿:尿の濃縮障害を示唆する症状で、腎機能が約30%以下になると認められるようになります。
- 浮腫(むくみ):大量の蛋白尿による膠質浸透圧の低下や、高度な腎機能低下による体液貯留があるときに認められます。
- 高血圧:腎障害による腎実質性高血圧として認められ、末期腎不全では必発です。
- 貧血:腎性貧血として現れ、倦怠感、動悸、呼吸困難、顔色不良などを伴います。腎機能が約50%以下から認められます。
- 不整脈:腎機能低下に伴うカリウムやカルシウムなどの電解質異常に由来して出現することがあります。
- 呼吸困難:ネフローゼ症候群や腎不全による体液過剰(心不全や肺水腫)によって起こります。
- 尿毒症関連症状:腎機能が約5~10%以下になると、全身倦怠感、悪心・嘔吐、食欲低下、皮膚の痒みなど、全身に多様な症状が出現します。

これらの症状は、腎臓そのものの器質的な異常によるもの(尿の異常など)と、老廃物の排泄や体液調節といった腎臓の働きの障害によるもの(浮腫、高血圧、貧血など)の2つに分けられます。特に腎臓は「全身疾患の窓」とも言われ、膠原病や血液疾患などの全身性疾患の一症状として腎機能障害が現れることも多いため、注意が必要です。
