ジャガイモの毒
[2025.04.18]
たまに見かけますが、ジャガイモの毒で中毒になってしまう人がいます。
小学校などで、集団食中毒が発生することも毎年報告されています。
症状としては、嘔吐・下痢・腹痛のほか、重症の場合には眠気・無気力・脱力感・視力障害・頻脈・血圧低下などがあり、最悪の場合は死亡することもあります。
軽度であれば、よく見られるありふれた症状です。
毒素の正体は、「α-ソラニン」「α-チャコニン」です。
これらは、ジャガイモが光に当たることで増加します。特に日に当たって緑色になったジャガイモに多く含まれます。
芽の部分に多く含まれるのは有名ですが、皮にも多く、果肉部分にも少量ながら含まれています。
つまり、「緑色になったジャガイモは食べてはいけません」。
芽を取っただけでは不十分ですし、皮をむいても完全に安全とは言えません。
ちなみに、皮をむいてゆでると毒素はおよそ 5〜65% 減少します。
揚げる場合は、20〜90% 減少します。
ですが、それでも完全には取り除けない場合があるため、調理しても安全とは限りません。
お米が高価なため、ドイツ人のようにジャガイモを食べようと思いましたが注意点がありますね。