冠攣縮性狭心症、微小血管狭心症の薬
[2025.12.05]
当院では、冠動脈攣縮性狭心症や微小血管狭心症の患者さんが多くいらっしゃいます。
冠動脈攣縮性狭心症は、冠動脈が一時的に痙攣して血管が急に細くなり、心臓の筋肉に十分な血流が届かなくなることで起こる病気です。
一方の微小血管狭心症は、心臓に栄養を送る冠動脈の末梢にある微小血管に動脈硬化や機能障害が生じ、十分な血流が行き渡らなくなる病気です。
治療に使う薬は主に次の三種類で、それぞれに効果の出やすさと注意点があります。
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カルシウム拮抗薬:血管を広げる作用が強く、血圧が下がりやすい
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ニトロ製剤:頭痛が出ることがある。長期使用で耐性がつきやすく、血圧が少し下がる
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シグマート(ニコランジル):血圧は下がりにくいが、頭痛が出ることがある

使用方法は、症状の出るタイミングや病態によって細かく調整が必要です。また併用薬にも注意が必要です。
薬を変えることで症状が改善する方もいれば、胸痛を我慢して悪化してしまう方もいらっしゃいます。
若い人でも発症することがあるため、決して侮れない病気です。
