在宅診療でみる 認知症
[2026.04.17]
在宅診療での認知症の支援は
認知機能障害による生活レベルの低下を「生活の場」でいち早く捉え、環境を調整することが求められます。
- ADL障害の把握: 大量に残った内服薬や、使われた形跡のない風呂場など、在宅医は生活の乱れから障害を一瞬で判断できます。
- 拒否へのアプローチ: 支援や提案を拒否される場合は、本人の自尊心を尊重し、「なぜ入らないのか(例:水面との距離感が掴めず怖い)」という視点で原因を考えます。一度に多くを提案せず、優先順位の高い1つから導入することが大切です。実はきちんと理由があったりします。耳が聞こえないために、患者さんが自分の意思を伝えることができずそのためにいろいろな感情が暴発することもあります。
- 周辺症状への対応: いきなり怒り出すなど、中核症状によるストレスから生じることが多いため、生活環境を整え、介護者の負担を軽減するケアサービスの導入を優先します。
- 人工栄養の相談: 認知症が進むと食べられなくなることをあらかじめ家族に伝えておき、胃ろうや点滴の要否について、具体的なケア内容をシミュレーションしながら話し合います。

患者さんごとに対処はさまざまです。当院在宅診療も行っています。ぜひご相談ください。
