夜間突然の胸痛で 高血圧治療は大切
[2025.06.05]
病気には、ゆっくり進行するものと、突然発症するものがあります。
循環器の病気には、急激に悪化するタイプも多くありますが、急性大動脈解離はその代表的な一つです。
発症は10万人あたり年間10人ほどで、男性は70代、女性は80代に多く見られます。特に朝6時から12時の時間帯に多く発症し、発症後に病院にたどり着く前に亡くなる方は**約60%**とされています。病院に到着しても、約半数が命を落とし、助かっても寝たきりに近い状態になることも少なくありません。
この病気は、前兆となる症状がほとんどなく、いきなり起こるのが特徴です。

事前に検査で見つかることは少ないのですが、動脈瘤が原因となる場合は、あらかじめ治療できることもあります。
主な原因は動脈硬化であり、動脈解離を起こす方の約2/3は高血圧を抱えているとされています。
こうした突然の不幸に見舞われないためにも、血圧をしっかり管理すること、動脈硬化をコントロールすることがとても大切です。
気になる方、不安のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
