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新しい心不全の薬

[2025.01.31]

最近発売された心不全の薬が、革命的な効果を示しています。

5年ほど前までは、心臓機能を維持するためにARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)やACE阻害薬、βブロッカーといった薬が主に処方されていました。しかし、それでも急性心不全を発症してしまう患者さんが一定数いました。

ところが近年、新たにARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)や、もともと糖尿病治療薬として使われていたSGLT2阻害薬が使用可能になり、患者さんの状態に応じて適切に使い分けることで、助かる患者さんが大幅に増えていることを実感しています。

従来、心臓のポンプ機能はEF(左室駆出率、正常値60%以上)によって評価され、その数値が低いほど予後が悪いと考えられていました。しかし、これらの新しい薬剤の導入により、EFが低くても病状が悪化することなく、日常生活を送れる患者さんが増えてきました。

つまり、「EFが低い=予後不良」という従来の考え方が変わりつつあり、EFが低くても良好な経過をたどる患者さんが増えているのです。

その理由として、これらの新しい薬が、EFだけでは評価しきれない要因(ホルモンなど)を補う働きをしていることが考えられます。

まさに、効果の高い治療薬の選択肢が増えてオーダーメイドの心不全治療の時代が到来していると感じます。
この変革に携わる責任を強く感じています。

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