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心不全患者さんの在宅診療

[2025.05.16]

在宅診療における心不全患者の対応について

先日、心不全患者の在宅診療に関する講演がありました。
2025年以降、「心不全パンデミック」と呼ばれるほど、心不全患者の急増が予測されています。在宅での診療対象となる患者も増加する見込みであり、今後、心不全を診られる医師同士が連携していくことの重要性が強調されていました。

確かに、心不全の診療は非常に難しい分野です。心臓のポンプ機能が低下していても、症状なく日常生活を送っている方もいますし、反対に、明確な異常が見つからなくても、心不全の治療によって体調が大きく改善する方もいます
このように、症状と検査所見が一致しないことが多いため、診療の要となるのは身体所見、つまり診察による観察力だと考えています。

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心不全では、心臓の機能低下により全身の臓器に十分な血流が届かず、臓器が“悲鳴”を上げる状態になります。特に腎機能が低下することが多く、一般的な腎臓病の管理として「水分をしっかり摂る」ことが推奨される一方で、心不全ではそれが病状を悪化させるリスクにもなります
この“匙加減”が、心不全診療において極めて重要なポイントです

さまざまな検査が限られる在宅診療において、心不全の診断・管理は決して容易ではありませんが、身体所見を頼りにした診察力、匙加減こそが、在宅医療での最大の武器になります。

 

当院では、心不全患者さんの在宅診療も行っております。

ご興味ある方はぜひご相談ください。

 

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