メニュー

毎日の歯磨きで、がんを予防できる?

[2026.08.02]

歯磨きや歯科検診などの口腔ケアは、虫歯や歯周病を防ぐだけではありません。近年、口の中の健康状態と、口腔がんや食道がんなど一部のがんとの関連が注目されています。

複数の研究では、歯磨きの回数が少ない人や、歯科検診を定期的に受けていない人、歯周病がある人ほど、口腔がんや頭頸部がんのリスクが高い傾向が報告されています。

たとえば、1日2回未満しか歯を磨かない人では、1日2回以上磨く人と比べて、口腔がんのリスクが約1.3倍高かったという解析があります。また、歯周病は口腔がんや頭頸部がんとの関連が比較的強く報告されています。

なぜ口の中の状態が、がんと関係するの?

歯周病が続くと、口の中では慢性的な炎症が起こります。さらに、歯周病菌の一部が炎症や免疫反応に影響し、がんが発生しやすい環境をつくる可能性が考えられています。

ただし、現時点では「歯を磨けば、がんを確実に予防できる」と証明されたわけではありません。これまでの研究の多くは、生活習慣とがんの発症を比較した観察研究です。

口腔環境が悪い人では、喫煙や飲酒など、ほかのがんリスクが重なっている可能性もあります。そのため、口腔ケアだけの効果を完全に区別することは難しいのです。

がん治療を受ける方にも口腔ケアは重要です

抗がん剤治療や放射線治療では、口内炎、口の乾燥、虫歯、歯性感染症などが起こることがあります。症状が強くなると、食事が取れなくなったり、治療を一時中断したりすることもあります。

特に頭頸部への放射線治療や造血幹細胞移植などを予定している場合は、治療前に歯科を受診し、虫歯や歯周病、感染源を確認しておくことが大切です。

今日からできる口腔ケア

基本は、やわらかめの歯ブラシで1日2回、丁寧に磨くことです。歯と歯の間には、デンタルフロスや歯間ブラシも活用しましょう。

出血、腫れ、痛み、治りにくい口内炎、口の中のしこりなどがある場合は、放置せず歯科や医療機関に相談してください。

口腔ケアだけで、がんを完全に防げるわけではありません。しかし、口腔がんや一部の消化管がんのリスク低下につながる可能性があり、がん治療中の合併症予防にも役立ちます。

毎日の歯磨きと定期的な歯科検診は、全身の健康を守るための大切な習慣です。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME