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羽鳥アナウンサーの クインケ浮腫

[2026.07.15]

羽鳥アナウンサーが発症したクインケ浮腫。実は結構メジャーな病気です。

 

朝起きたら突然、唇やまぶたがパンパンに腫れていた…。

「何か食べ物に当たった?」「虫に刺された?」と思って病院を受診したら、「クインケ浮腫(血管性浮腫)」と言われることがあります。

あまり聞き慣れない病気ですが、原因によっては命に関わることもあるため、正しい知識を持つことが大切です。


クインケ浮腫(血管性浮腫)とは?

血管性浮腫とは、皮膚や粘膜の深い部分に水分がたまり、急に腫れる病気です。

よく腫れる場所は、

  • 唇
  • まぶた
  • 舌
  • のど
  • 手足
  • 性器

などです。

腫れは数時間から数日続き、痛みよりも「違和感」や「張った感じ」が目立つことが多いのが特徴です。


実は2種類あります

血管性浮腫には、大きく分けて2つのタイプがあります。

① アレルギー型(ヒスタミン型)

こちらは比較的よく見られるタイプです。

原因は

  • 食べ物
  • 薬
  • ハチなどの虫刺され
  • 花粉やその他のアレルギー

など。

特徴は、

✅ じんましんを伴うことが多い
✅ 数分〜数十分で急に腫れる
✅ 抗ヒスタミン薬やステロイド、アドレナリンが効く

という点です。


② ブラジキニン型

こちらは少し特殊で、アレルギーではありません。

原因として多いのは

  • ACE阻害薬(高血圧や心不全の薬)
  • 遺伝性血管性浮腫
  • まれな免疫の病気

などです。

特徴は、

✅ じんましんが出ない
✅ 数時間かけてゆっくり腫れる
✅ 抗ヒスタミン薬やステロイドが効きにくい
✅ 舌やのどが腫れやすい

という点です。


「薬」が原因になることも

意外に知られていませんが、高血圧の薬が原因になることがあります。

特に注意が必要なのがACE阻害薬です。

代表例

  • エナラプリル
  • イミダプリル
  • リシノプリル
  • ペリンドプリル など

服用開始直後だけでなく、

何年も飲み続けていて突然発症することもあります。

そのため、

「長く飲んでいる薬だから関係ない」

とは言えません。


こんな症状は要注意!

次の症状があれば、すぐに救急受診してください。

  • 舌が腫れる
  • 声がかすれる
  • 飲み込みにくい
  • 息苦しい
  • のどが締め付けられる感じがする

のどの腫れは空気の通り道を塞いでしまうため、命に関わることがあります。


病院では何を調べるの?

医師はまず、

  • じんましんがあるか
  • 服用中の薬
  • 家族に同じ病気の人がいるか

を確認します。

必要に応じて、

  • C4
  • C1インヒビター
  • トリプターゼ

などの血液検査を行いますが、診断は症状や経過をもとに行われることが多いです。


治療は原因によって違います

アレルギー型なら

  • 抗ヒスタミン薬
  • ステロイド
  • 重症ならアドレナリン

が有効です。

ブラジキニン型なら

これらの薬はあまり効きません。

代わりに、

  • イカチバント
  • C1インヒビター製剤

などの専用治療薬が使用されます。


日頃から気を付けたいこと

血管性浮腫を経験したことがある方は、

  • 原因薬は自己判断で再開しない
  • お薬手帳を携帯する
  • 新しい医療機関では必ず既往歴を伝える
  • 顔や舌が腫れたら早めに受診する

ことが大切です。


まとめ

クインケ浮腫(血管性浮腫)は、「単なる腫れ」と軽く考えてはいけない病気です。

特に、

  • じんましんがない
  • 高血圧の薬(ACE阻害薬)を飲んでいる
  • 舌やのどが腫れてきた

という場合は、アレルギーとは違うタイプの可能性があります。

もし息苦しさや声のかすれを伴う場合は、ためらわず救急外来を受診してください。

原因によって治療法が大きく異なるため、早めの診断と適切な治療が何より重要です。

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