胃カメラでの異常所見 萎縮性胃炎
健診で胃カメラの結果に「異常あり」と書かれていて、心配になってご相談に来られる方がたくさんいます。
そのとき大事になるのは、
①今、胃がんがあるのかどうか
②将来、胃がんが起こりやすい状態なのかどうか
この2点です。
● 萎縮性胃炎って何?
よく見かける「萎縮性胃炎」というのは、昔ピロリ菌が胃にいた“名残”のようなものです。
この状態が残っていると、将来胃がんができるリスクが高くなることがわかっています。
● ピロリ菌と胃がんの深い関係
ピロリ菌は本当にやっかいで、胃がんの約99%に関わっていると言われています。
除菌をすると菌は消えるのですが、
菌がいたあとには「廃墟」のように荒れた組織が残っていて、
その部分から胃がんが出てくることがあるんですね。
ちなみに、ピロリ菌は5歳くらいまでの小さい頃に感染する菌なので、
大人になってから調べてピロリの痕跡がまったくなければ、
将来の胃がんのリスクはかなり低くなります。
● 除菌して終わり……ではありません
「ピロリ菌を除菌したから安心!」と言いたいところですが、
残念ながら除菌しても胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。
除菌はあくまでリスクを下げる手段です。
だからこそ、除菌をした人ほど、
定期的な胃カメラがとても大切になってきます。
● 胃カメラはどれくらいの頻度?
私としては、
1〜2年に1回くらいの胃カメラをおすすめしています。
特に萎縮性胃炎がある方は、将来のリスクを小さくするために、
どうか続けて検査を受けていただければと思います。
