砂漠に生きるラクダの生存戦略

過酷な砂漠で生活するラクダ。その特徴的なこぶには脂肪が蓄えられています。この脂肪はエネルギー源として役立つだけでなく、水分を生み出す供給源にもなります。

脂肪から水を生成するメカニズム
脂肪組織は水を生成する能力を持っています。具体的には、脂肪1gあたり約1.12mlの水が生成されます。このため、ラクダの脂肪は主な水分供給源ではないものの、重要な役割を果たしているといえます。

バソプレッシンと水分代謝の関係

水分が不足すると、下垂体後葉ホルモン（バソプレッシン）が分泌され、腎臓での水分再吸収を促進します。このホルモンのもう一つの作用として、体内の水分を脂肪として蓄積する機能があります。（らくだはバソプレッシン濃度が高いです）

水分を十分に摂取する利点

たくさんの水分を摂ると、バソプレッシンの分泌が抑制されます。その結果、脂肪の蓄積が抑えられます。モデルさんが多量の水を飲む習慣は、肥満予防の観点から理にかなっていると言えるでしょう。