若い世代の癌
[2025.06.08]
学会で勉強してきました。
若い世代のことを「AYA世代(Adolescent and Young Adult)」と呼びます。一般的には15歳から39歳までの年齢層を指します。
将来のある年代ではありますが、それでも「がん」にかかる可能性は存在します。
15歳から19歳では、小児と同様に白血病、脳腫瘍、リンパ腫、性腺腫瘍、骨腫瘍が多く見られます。
20歳から29歳になると、これらに加えて甲状腺がん、乳がん、子宮頸がんなどの発症が増えてきます。
さらに30歳から39歳では、大腸がんや胃がんも加わります。
若いからといって、がんのリスクがゼロというわけではありません。
私がよく診察する胸痛の症状でも、実際に骨髄腫や胃がんが隠れていることがあります。先入観だけで判断しないように、常に幅広い視点を持つことが大切ですね。