運動するとお腹がすく?実は“激しい運動”は食欲を抑えるかも
激しい運動をすると、食欲が抑えられる?
高強度インターバルトレーニングと食欲の関係
「運動するとお腹がすく」というイメージがありますが、実は強度の高い運動の直後は、逆に食欲が一時的に抑えられる可能性があります。
2026年に発表された研究では、過体重・肥満の成人58人を対象に、高強度インターバルトレーニング(HIIE)を行った場合と、安静にしていた場合を比較しました。
高強度インターバルトレーニングって何?
高強度インターバルトレーニング(HIIT・HIIE)とは、
「少しきつい~かなりきつい運動」と「軽い運動・休憩」を交互に繰り返す運動方法です。
今回の研究では、自転車エルゴメーター(フィットネスバイク)を使って行われました。
一般的なイメージとしては、
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まず数分間、ゆっくり自転車をこいでウォーミングアップ
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30秒~1分程度、息が弾むくらい強くこぐ
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1~3分程度、ゆっくりこいで回復する
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これを数回繰り返す
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最後にゆっくりこいでクールダウン
といった方法です。
自転車だけでなく、早歩きとゆっくり歩きを交互に行う方法でも、インターバル運動を取り入れることができます。
例えば、
「1分速歩き → 2分ゆっくり歩く」を4~5回
といった方法なら、運動に慣れていない方でも比較的取り組みやすくなります。
HIITにはさまざまな方法があり、肥満の方を対象とした研究では、1分程度の短い高強度運動を繰り返す方法も用いられています。
運動後は食べる量が少なくなった
今回の研究では、運動後に自由に食事をしてもらったところ、HIIEを行った日は安静にしていた日より、約86kcal食べる量が少なくなりました。
さらに、「運動をした分、あとでお腹がすいて余計に食べてしまうのでは?」という心配がありますが、今回の研究では、その後24時間に食事量が増える“反動”はみられませんでした。
なぜ食欲が減る?
運動直後には、食欲を高める「空腹ホルモン」として知られるグレリンが低下していました。
つまり高強度運動には、
① 運動そのものでエネルギーを消費する
② 運動後の食欲を一時的に抑える
という2つの作用が期待できる可能性があります。
実際、高強度の運動は中等度の運動よりも、運動後30~90分程度の食欲を抑える可能性が報告されています。
朝に運動するとさらに効果的?
2型糖尿病のない人では、午後より午前中に運動した方が、その後の食事量が少なくなる傾向もみられました。
ただし、2型糖尿病のある人では、運動する時間帯による明らかな違いはありませんでした。
いきなり全力運動をする必要はありません
ここはとても大切です。
「高強度」といっても、いきなり全力疾走をする必要はありません。
特に、
・運動習慣がない
・肥満がある
・高血圧や糖尿病がある
・心臓病を治療している
・高齢である
といった方では、まずウォーキングなどの軽~中等度運動から始め、徐々に運動強度を上げていくことが大切です。
肥満や高齢の方では、長時間の激しい運動より、1分程度の短いインターバルから始める方法の方が取り組みやすいとされています。
まずは「少し速く歩く」から
一般の方が取り入れるなら、例えば、
5分ゆっくり歩く
↓
1分速歩き+2分ゆっくり歩く × 4~5回
↓
5分ゆっくり歩く
くらいから始める方法があります。
「息は弾むけれど、無理をしすぎない」程度が一つの目安です。
胸の痛み、強い息苦しさ、めまい、動悸などを感じた場合には、運動を中止してください。
まとめ
高強度インターバルトレーニングは、単にカロリーを消費するだけではなく、運動直後の食欲そのものを一時的に抑える可能性があります。
ただし、
「激しい運動をすれば痩せる」という単純な話ではありません。
減量の基本は、食事・運動・睡眠などを含めた生活習慣全体です。
まずは普段のウォーキングの途中に、「少し速く歩く時間」を短時間入れるところから始めてみるのもよいでしょう。
