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難しい心不全症例の治療薬

[2025.05.22]

心不全には、主に2つのタイプがあります。

① 心臓のポンプ機能が低下しているタイプの心不全
② 心臓のポンプ機能が保たれているタイプの心不全

かつては、心不全といえば「ポンプ機能が低下している状態」を指すのが常識でした。
しかし、私が研修医だった頃から、ポンプ機能が保たれていても心不全を発症する患者さんがいることが徐々に明らかになってきました。

ポンプ機能が低下した心不全に対しては、さまざまな治療薬が開発されてきましたが、逆に、機能が保たれている心不全には有効な治療法が乏しく、治療に苦慮してきたのが現実です。

そんな中、最近では新たな薬剤の登場により、心機能が保たれているタイプの心不全に対しても治療が可能になってきた、という報告が出てきています。

心不全パンデミックと言われる時代。

心不全患者さんがどんどん増えるとされていますが、治療の新しい武器ができてきたのは嬉しい限りです。

 

医師として30年近く臨床に携わってきましたが、こうして医療が確実に進歩していくことに、あらためて感心せずにはいられません。

 

 

 

 

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