骨粗しょう症は採血だけで分かる?
骨密度検査と血液検査、それぞれの役割
「採血をすれば、骨粗しょう症かどうか分かりますか?」と聞かれることがあります。
結論からいうと、骨粗しょう症の診断は、基本的に採血ではなく骨密度検査で行います。
当院でも行っているDXA(デキサ)法では、腰の骨や太ももの付け根の骨密度を測定します。骨密度が若い成人の平均値と比べて大きく低下している場合、骨粗しょう症と診断されます。
では、採血は何のために行うのでしょうか。
採血では「骨が弱くなった原因」を調べます
骨が弱くなる原因は、加齢や閉経だけではありません。
甲状腺や副甲状腺の病気、ビタミンD不足、腎臓病、肝臓病などが隠れていることもあります。そのため、必要に応じて次のような項目を調べます。
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カルシウム、リン
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腎機能、肝機能
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甲状腺機能
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ビタミンD
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血算
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骨代謝マーカー
骨代謝マーカーは、骨がどの程度壊され、どの程度作られているかをみる検査です。ただし、骨粗しょう症の診断を確定する検査ではなく、主に治療前の状態確認や、薬が効いているかを判断するために使われます。
骨粗しょう症の薬を始める前にも採血が必要です
骨粗しょう症の薬は、腎臓の働きや血液中のカルシウム値によって、使える薬が異なります。
特に、ビスホスホネート製剤やデノスマブなどの治療薬を始める前には、腎機能、カルシウム、ビタミンDなどの確認が大切です。
腎機能が低下している方では、薬によって腎臓への負担や低カルシウム血症のリスクが高くなることがあります。そのため、血液検査の結果を確認しながら、安全な薬を選択します。
骨密度検査と採血を組み合わせることが大切
骨粗しょう症の診療では、
骨密度検査で骨の強さを調べ、採血で原因や薬の安全性を確認する
という組み合わせが重要です。
骨粗しょう症は、骨折するまで自覚症状がほとんどありません。特に、閉経後の女性、高齢の方、身長が縮んだ方、以前に軽い転倒で骨折したことがある方は、一度骨密度を確認しておくことをおすすめします。
早めに骨の状態を知り、適切な治療を始めることが、将来の腰椎圧迫骨折や大腿骨骨折を防ぐことにつながります。
