メニュー

高血圧のその他の疾患リスク

[2025.06.30]

高血圧とは、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合を指します。高血圧が持続すると、さまざまな臓器に障害が生じます。

特に、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの重大な疾患を引き起こす可能性があります。それに加え、血管性認知症の発症リスクは2.4〜10倍に上昇し、活動性も3倍以上低下すると言われています。また、末期腎不全のリスクも約30%増加します。

これらは命に関わることもありますが、たとえ致命的でなくても後遺症を残し、生活の質(QOL)を大きく損なう可能性があります。

しかし、適切な治療によってこれらのリスクは大きく減らすことができます。脳梗塞や脳出血の発症リスクは30〜40%、狭心症や心筋梗塞は20%、全死亡率は10〜15%低下すると報告されています。

血圧を計る看護師さんのイラスト

降圧薬には多くの種類があり、単に血圧を下げるだけでなく、腎臓を保護したり、脳梗塞・心筋梗塞を予防する効果を持つものもあります。患者さん一人ひとりに最適な薬を選ぶことは、医師の重要な役割のひとつです。

 

健康診断のシーズンが始まりましたが、時折、治療を受けていない高血圧の方も見受けられます。ご自身の健康のためにも、ぜひ専門の医師にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME