高血圧の薬
[2025.09.28]
今年、高血圧治療のガイドラインが6年ぶりに改訂されました。
今回の改訂では、次のようなポイントが示されています。
改訂のポイント
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血圧基準の厳格化
以前よりも、よりしっかりと血圧を管理することが推奨されています。 -
カリウム摂取の重要性
野菜や果物などに含まれるカリウムを意識してとることが、高血圧の予防・改善に役立つとされています。 -
薬物療法の新しい選択肢
近年、新しい薬が登場しており、
1剤で十分な効果が得られない場合には、ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)やMRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)などを早期に追加することが推奨されています。
高血圧薬の役割
高血圧の薬は血圧を下げるだけでなく、
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臓器(心臓・腎臓など)の保護
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狭心症の予防
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心不全の進行予防
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頻脈の予防
といった多面的な効果を持っています。
お薬の選択は、血圧の数値だけでなく、全身の状態や他の病気との兼ね合いを考えて決められます。
「どのお薬が自分に合うのか」は、ぜひ主治医とよく相談してみてください。
