高齢でも
[2025.06.13]
先日読んだ本の話
高齢の犬が体調を崩していたものの、「もう年だから」と動物病院には連れて行かなかった。数か月後、その犬は亡くなり、解剖のために回ってきた。
心臓から肺にかけて調べてみると、肺の血管にはそうめんのようなフィラリアがびっしりと詰まっていた。想像するのもつらいような光景だったという。
解剖を担当した獣医師は、「病院に連れてきてくれていれば、ここまで苦しまなくて済んだのに」と話していた。
これは人間にも同じことが言える。

特に日本では保険診療の仕組みがあり、薬によっては病名が明確でないと使えないものもある。しかし、悪い病気と診断されれば、その病気に合わせた適切な治療や薬を選ぶことができる。
「高齢だから仕方がない」と諦めず、きちんと診断を受けることが、少しでも楽に過ごすための秘訣だと思う。
選択肢が広がり、使える手段も増える。
体調が優れないときには、年だからと我慢せずに、ぜひ医療機関を受診してほしい。
――医師の立場から。
