No.1 冠攣縮性狭心症って?
狭心症という病名はよく聞いたことがあると思いますが、冠攣縮性狭心症って何だろう?
最近メディアでも取り上げられているらしい、、、
院長は循環器科専門医としての診療・治療を数多くおこなってきました
第1回はそんな専門分野について解説してもらいました!
狭心症って?
まずは基本の 狭心症 から説明します!
狭心症とは、動脈硬化(血管が固くなること)が原因で心臓の血管が狭くなり、心臓の筋肉に血液(酸素)を十分に送ることができなくなり起こる心機能の低下のことを言います
症状としては
- 胸の痛み
- 締め付けるような圧迫感
があります
血液の供給が影響しているため、より酸素を必要とする運動時に症状がしばしばみられます
動脈硬化は高血圧などの生活習慣病や、年を重ねることによって起こるため比較的高齢の方が多く発症されます
ちなみに、この血管が完全につまってしまう(閉塞する)と心筋梗塞と言われる病気になります
- 血管が細いが血流のある状態を狭心症
- 完全に閉塞し心臓の筋肉が壊死した状態を心筋梗塞
と覚えるとわかりやすいかと思います!
冠攣縮性狭心症って?
基本がわかったところで、本題に戻りましょう!
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最近締め付けるような胸の痛みがあって、、、
でも私、血圧も高くないし高齢でもないし、、、
狭心症には当てはまらないと思うけど何が原因なの??
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と思っている方もいらっしゃると思います!
それってもしかしたら、冠攣縮性狭心症かもしれません
冠攣縮性狭心症 は 異形狭心症 とも言われ、動脈硬化性狭心症と違い動脈硬化がある人でも無い人でも起こる病気です
日本人に多くみられる病気で、若い人でも起こります!
普段は全く問題なく開いている血管が、何かの拍子に痙攣し細くなるために心臓の筋肉に血流がいかなくなるために起こります
症状としては
- 深夜や早朝に起こる胸の痛み(運動に関係なく)
とういうのが特徴です
時に心筋梗塞になったり、心不全を引き起こし、稀ではありますが死亡することもあります
若いからと言って安心できない疾患です!
冠攣縮性狭心症は
- 喫煙
- ストレス
- 激高した翌日
- 飲酒した翌日
に起こることが多いです
心臓の大事な血管は主に3本ありますが、1本だけでなく3本すべての血管で同時に起こることがあり、そうなると重症化してしまいます
検査は動脈硬化性狭心症との区別が必要なので
- 運動負荷心電図(自転車漕ぎなど運動しながら行う検査)
- ホルター心電図(24時間測定する心電図)
- 心臓CT検査(造影剤を使用して血管の狭窄度を調べる検査)
- カテーテル検査(カテーテルという管を腕や足から血管に入れて調べる検査)
などを必要に応じて行います
治療は生活習慣の改善や内服治療になりますが、カルシウム拮抗薬やニトロ製剤などのお薬を使用することもあります
原因にはごく軽い動脈硬化が基礎にあるとも言われていますので、予防が大切な治療になります
最後に、、、
意外と知らない病気ですが、身近に起こる病気でもあります
重症化してしまうと怖いですね、、、
誰にでも起こりうる病気ですが、生活習慣の改善など予防に努めることはできます!
もし、症状があてはまるなど不安な方がいらしたら当院へご受診ください
しっかりと検査をさせていただきます!!