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昔の トンでも医療

[2019.07.20]

先日、NHKで麻酔の歴史の話をしていました。

麻酔事始。中世の時代、笑気ガスを吸うと痛みを感じない見世物を見て、歯医者の先生、歯を抜くのに使用し始めたとか。  笑気麻酔の発見。

これは当たりの医療。

 

医学の歴史について調べてみるといろいろ出てきます。

中世の医療で、流行っていたのは瀉血(しゃけつ)。血を抜くことでした。

熱が出ると瀉血、胃が悪いと瀉血、気持ちが悪いと瀉血なんていう時代です。

もともと西洋人は鉄が溜まりやすい鉄過剰症の人がおおい。

なので、血を抜く=鉄を抜く(血液は鉄でできている)ことにより、症状改善した人も相当いるらしい。

 

ただ悪くなった人もたくさんいます。

有名な音楽家のモーツアルトは、死因不明。毒殺の噂がありますが、日ごろから頻回に瀉血していたため貧血で死んでしまった説も残されています。

いまから考えると闇雲に血を抜くのはトンでも医療ですね。 

 

 

外来していると、患者さんが健康食品を持ってきてこれは大丈夫か?質問されることがあります。

データがないと正直に言うしかないが、とんでも医療なのか?正解な医療なのか?、難しいですね。

 

 

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