狭心症の診断
一般的には胸痛があるのが狭心症と思われますが、症状のないものも典型的な症状出ないこともあります。
健診心電図で見つかったり、違和感や、歯の痛み、肩の痛みで見つかることもあります。
狭心症の診断は非常に難しい
1. 問診と身体診察
- 胸痛の性質(典型的には圧迫感、締め付け感 ただしそうでないことも多々あります。)
- 発作がいつ起こるか(運動時、安静時など)
- 持続時間(通常数分以内)
- 既往歴(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)
- 家族歴(心疾患の既往)
- 身体所見(黄色腫など)
2. 心電図(ECG)
- 発作時のST低下やT波異常の確認
- 負荷心電図(エルゴメータやトレッドミルなどの運動時に心電図を測定)
3. 心臓超音波検査(心エコー)
- 心筋の動きを評価し、虚血の有無を確認
- すでに心筋梗塞になっていることも分かります。
4. 冠動脈CT検査
- 冠動脈の狭窄を評価するための非侵襲的検査ですが造影剤を使用します。血管が詰まっているか?狭いかが分かります。
5. 心筋シンチグラフィ
- 血流の異常を検出するための核医学検査。心臓の筋肉が虚血に陥っているかどうかが分かります。
6. 冠動脈造影(カテーテル検査)
- 最も確実な診断方法で、冠動脈の狭窄や閉塞を確認。侵襲的な検査です。
学会からの通達。一般的な検査、基本的な水準の検査では、まずは心電図(安静時、運動負荷)などを先に行うことが勧められています。