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No.2 胸痛

いろいろな病気の症状として現れる胸の痛みですが、もしかしたら悪い病気かも?と不安に思うこともあるかと思います

はせがわクリニックは循環器内科ということや、レントゲン・CT・採血機器がそろっていることなどから胸痛を訴える患者様がしばしばご来院いただきます

なので、第2回は胸痛に焦点をあててきいていきたいと思います!!

まずは問診です

  • いつから?
  • 何をしたら?(運動時または安静時、体をひねる、深呼吸したとき など)
  • 胸のどの部分?(右・左・真ん中・脇のほう・みぞおちあたり など)
  • 痛みの部分は移動するか
  • どのように?(刺す感じ・締め付ける感じ・重い感じ など)
  • 1日のなかでいつ?(起床時、朝、日中、夜間、食後、食前、1日中 など)

上記のポイントごとにご自身の胸痛の特徴を振り返ってみてください

胸痛の特徴がわかったら次のステップです!

 

疾患ごとの症状をみていきましょう

ご自身が気になる疾患をご覧ください!

心筋梗塞・狭心症

<主な症状>

時期:数日前に痛かった ・今現在痛い

動作:運動したとき・階段を昇ったとき

部位:胸の真ん中あたり、みぞおちのあたり、背中や肩にかけて

痛み:締め付ける感じ

呼吸:動くと息苦しい(安静にしていると落ち着く)

 

心臓の血管が詰まってしまう(閉塞)・狭くなってしまう(狭窄)と起こる疾患です

心筋梗塞のかたの70%程度は予兆の胸痛が起こると言われています

血縁者に心臓疾患のかたがいる場合は要注意です

 

心臓病についてはこちらもどうぞ

肺気胸(自然気胸)

<主な症状>

時期:常に痛い

動作:深呼吸すると痛みが増す

痛み:圧迫されるような感じ

呼吸:息苦しい

 

気胸とは、肺に穴があいて胸腔にたまった空気が肺を圧迫している状態のことです

細身で長身の若い男性に多く見られる疾患です

深呼吸や咳をすると痛みがあるというのが大きな特徴です

消化器系疾患(胃炎・逆流性食道炎・胃潰瘍など)

<主な症状>

時期:数か月前からなど長期的な痛み

動作:食前・食後に痛みがある または、食事をすると改善する

部位:みぞおちあたり・背中側

痛み:胃のもたれ感

呼吸:安定している

 

心臓と胃は同じような部位に症状があらわれますが、見分けるポイントは痛みに食事が関係するかどうか、痛みが長期的に続いているかなどです

胃炎や逆流性食道炎であれば内服薬で様子をみるのでも構いません

しかし、急激な痛み・発熱が加わる場合は、胆のうなどの炎症性疾患も考えられますので要注意です

肺がん

<主な症状>

時期:長期的に続く、ここ最近悪化している

動作:動いた時・運動したとき

部位:胸・背中

呼吸:息苦しい

 

肺がんは早期で発見できれば、治療可能な病気です

しかし、呼吸が苦しい・痛みがあるなどの症状がでる時は病気が進行している可能性があります

長引く咳や血痰などがある場合は早めに医療機関に受診しましょう

年に1回市で行っている無料肺がん検診もおすすめします

帯状疱疹

<主な症状>

時期:数日前から

動作:関係なし

部位:胸からわきの下、肩や背中にかけて

痛み:皮膚表面のピリピリしたような痛み

呼吸:安定している

 

子どもの頃に「みずぼうそう(水疱瘡)」にかかった方は発症する可能性があります

もともと体の中にいるウイルスが、加齢やストレスなどの原因で免疫力が低下した際に悪さをします

痛みが出てから数日~1週間ほどで赤い発疹がでてきます

発症してから早めの治療をすることによって、痛みを軽減し合併症や後遺症を軽減させます

50歳から発症しやすくなり、後遺症の帯状疱疹後神経痛(痛みが残ってしまうこと)も起きる可能性があります

発症予防として、ワクチンの接種もおすすめです

 

ワクチンに関してはこちら

 

最後に、、、

上記以外にも胸痛の原因となる疾患はあります

それぞれの、病歴・家族歴・嗜好品などによっても変わってきます

早期発見・早期治療にてその後の治療の効果が格段に変わっていく病気も多くあります

普段病院にかかることのないかた、おっくうだから病院は行きたくないという方もいらっしゃるかと思います

しかし当院でも、もっと早く来ていただければ、、、と思ってしまうことがあります

もちろん大きな病気でないことが多いですが中には命に関わる病気もあります

急激な痛みなどがある場合はご自身で判断せず、無理せずに医療機関を受診しましょう

 

 

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