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心筋梗塞にならないために(若い人でも危ない胸痛)MINOCA

[2025.01.04]

最近若い人の胸痛をみる機会が増えてきました。以前は高齢者のものと思われていた心筋梗塞ですが若い人でもなります。昔とは違いますね。

 

通常、心臓の血管が動脈硬化にて詰まり心筋梗塞になるのですが、血管のつまりがなくても心筋梗塞になることがあります。

MINOCA(冠動脈閉塞を伴わない心筋梗塞)と言います。頻度は心筋梗塞全体の10%以下と言われていますが

通常の閉塞する心筋梗塞と比較して、若年女性に多くあります。糖尿病や喫煙、脂質異常などのリスクが少ない人が多いです。もちろん若い男性にもあります。男女ともにストレスがリスクにはなっているそうです。

心筋梗塞の血管では閉塞したり、開いたりすることが繰り返されるともいわれているので、たまたま血管が閉塞していないときを診ているだけかもしれませんが

機序として、微小血管での血管障害や動脈硬化、心臓の血管(冠動脈)の痙攣が悪さをしている可能性も示唆されます。

また、冠動脈解離は冠動脈の痙攣が原因で起こります。冠動脈が自然に解離することが若年女性に多いとされることから、冠動脈の自然解離(血管が割れること)も発症機序にかかわっていそうです。

動脈硬化が進んで心筋梗塞になると思われていますが、動脈硬化が進んでいないのに血管の痙攣や、解離からくるフラップで心筋梗塞になるのも多くあり、少しもったいない気がします。

 

若い人でも胸痛は要注意。冠動脈の痙攣、解離は最大限に予防した方がいいですね。

 

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