顔のかさつき 乾燥
[2025.02.24]
週末、世界的に有名な皮膚科の先生の講演に参加してまいりました。
古い皮膚はそのままでは改善せず、慢性的な炎症を起こしている場合には、あえて急性の破壊を促し再生させるべきだというお話でした。一見すると乱暴に聞こえるかもしれませんが、皮膚科の分野ではこれがスタンダードになりつつあるそうです。貴重な薫陶を受けてまいりました。
その研究会ではさまざまな治療のコツについても伺いましたが、その中の一つをご紹介します。
顔の乾燥を訴えて来院された患者さんのお話です。その方は近隣のクリニックで保湿剤やステロイドの塗り薬を処方されていたものの、改善が見られなかったそうです。詳しく話を伺うと、「乾燥が気になるため、顔をほとんど洗っていなかった」とのことでした。その結果、顔の皮膚にポルフィリンという物質が蓄積し、炎症を引き起こしてかさついていたのです。(ポルフィリンは紫外線などで炎症を誘発します。)
患者さんは、正しい方法で顔を洗うだけでかさつきが改善したとのこと。乾燥だから保湿剤ということだけではないと。まさに基本を守ることの大切さを再認識させられる教育的なお話でした。