膵臓がんの早期診断
[2025.03.08]
膵臓がんの新しい診断方法が放送されていました。
九州大学が開発。胃カメラ時に十二指腸液を採取しS100Pという蛋白の検査をすることにより膵臓癌を早期に診断するというものです。
膵臓がんの大半は<膵液>が十二指腸に排出される際に通過する膵管の上皮から発生するとされています。通常の膵管径は2㎜程度であり膵管に膵臓癌が生じた際に通過(障害)が生じ膵管が拡張します。
この段階では大半が無症状で、血液検査で腫瘍マーカーを見ても分かりません。
膵臓の腫瘍は1cmを超えると急速に転移しはじめるため早期発見が非常に重要になってきます。
早期発見のためにはリクスを知っていることが重要。
①膵臓癌の家族歴(4.5-9.31倍) ②糖尿病(1.94-5.38倍) ③肥満(3.5倍) ④慢性膵炎(13.3倍) ⑤IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍:2-10%) ⑥喫煙(1.68倍) ⑦飲酒(1.22倍)
けっこう日常で診る病気が並んでいます。
膵臓がんは罹患率35.2人(人口10万人中) 稀な病気ではありません。
早期診断にかなり期待しています。