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破傷風ワクチン供給

[2025.07.23]

先日ブログにも書きましたが、現在、破傷風トキソイド(生研)が出荷停止となっており、在庫がない状況です。
製造工程における適格性に疑義が生じたことが理由とされており、出荷再開の目処は立っていません。

破傷風は、破傷風菌が産生する神経毒によって引き起こされる感染症です。口が開かなくなったり、全身の強直性けいれんや呼吸困難を生じ、重症の場合は呼吸麻痺により死亡に至ることもあります。なお、抗生物質は効果が乏しいとされています。

そのため、現在は「けがをすると死亡リスクが高まる」事態となっており、日本救急医学会や日本外傷学会はこの危機的状況に対して注意喚起を行っています。

もう一つの製造元であるビケンテクノ(旧・ビケンF)は増産体制を進めており、また海外からの輸入業者がワクチンを無償提供するとの発表もありました。

「日本の医療、いったいどうなっているのか」という疑問と共に、こうした心ある企業の迅速な対応には深く感謝しています。

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