肥満と尿酸
[2025.02.04]
肥満と尿酸(尿酸値)の関係は深く、肥満が高尿酸血症や痛風のリスクを高めることが知られています。
肥満と尿酸の関係
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尿酸の産生増加
- 肥満の人は細胞の代謝が活発で、プリン体(尿酸の元となる物質)の産生が増えます。
- 特に内臓脂肪が多いと、尿酸の合成が促進され、高尿酸血症の原因になります。
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尿酸の排泄低下
- 肥満の人は腎臓からの尿酸排泄が低下しやすく、血中の尿酸値が上昇します。
- インスリン抵抗性(糖尿病の前段階)も腎臓での尿酸排泄を妨げる要因です。
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痛風のリスク増加
- 高尿酸血症が続くと、尿酸が結晶化し、関節に沈着することで痛風を引き起こします。
- 肥満の人は痛風の発症リスクが高いことが多くの研究で示されています。
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生活習慣病との関連
- 肥満と高尿酸血症は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と密接に関係しています。
- 特に「メタボリックシンドローム」の一因としても注目されています。
運動すると細胞ではATPが使用されADPに変換されますが酸素が供給されないとADPはそのまま分解されキサンチンをへて尿酸になります。
酸素があるとADPはまたATPに戻るので尿酸は増えません。
尿酸を下げるための肥満対策
- 適正体重の維持(BMI 25未満を目標に)
- バランスの良い食事(プリン体の多い食品を減らす)
- 水分摂取を増やす(尿酸の排泄を促進)
- 適度な運動(急激なダイエットは尿酸値を上げることがあるため注意)
- アルコールを控える(特にビールや日本酒は尿酸値を上げやすい)
肥満を改善することで尿酸値が下がり、痛風や生活習慣病のリスクも低減できます。継続的な健康管理が重要です!