二次性高血圧
[2025.02.23]
高血圧の患者さんの中には10%の方が原因疾患のある二次性高血圧が隠れているといわれています。
中には悪性腫瘍も隠れているのでしっかりした診断が必要です。
主な原因と分類
🩺 腎臓性高血圧
- 腎実質性疾患(慢性腎炎、腎不全、糖尿病性腎症)
- 腎血管性高血圧(腎動脈狭窄)
🩸 内分泌性高血圧
- 原発性アルドステロン症(アルドステロン過剰でナトリウム保持)
- クッシング症候群(副腎皮質ホルモン過剰)
- 褐色細胞腫(カテコールアミン過剰分泌)
- 甲状腺機能異常(亢進症・低下症)
- 副甲状腺機能亢進症(高カルシウム血症による)
❤️ 心血管性高血圧
- 大動脈縮窄症(特に若年者に見られる)
🧪 薬剤誘発性高血圧
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- ステロイド
- 経口避妊薬
- 一部の抗うつ薬や充血除去薬
🍻 その他の原因
- 睡眠時無呼吸症候群
- アルコール多飲や塩分過剰摂取
- ストレスや精神的要因
🔎 早期発見の重要性:
二次性高血圧は、原因疾患を治療することで血圧が改善することが多いです。特に若年で高血圧を発症した場合や、急激に血圧が上昇した場合、薬が効きにくい場合は、二次性高血圧を疑うことが重要です。
最近、多いのは睡眠時無呼吸症でしょうか、ここには書いてありませんが肥満も原因になります。悪性腫瘍が隠れている内分泌疾患には特に注意が必要です。