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抗生剤のさきがけ

[2025.04.17]

1928年、アレクサンダー・フレミングは休暇から戻った際、実験室に放置していたバクテリア培養中のシャーレの片づけを始めました。その中で、一部のシャーレに繁殖していたカビが、バクテリアを死滅させていることに気づきます。

これがペニシリンの発見、そして現代でも広く使用されている抗生物質の始まりでした。

実は、それ以前にも抗生物質の使用を示す痕跡が見つかっています。たとえばローマ帝国時代のエジプトの人骨から、テトラサイクリンという抗生物質の痕跡が発見されています。どのように作られていたのかは明らかではありませんが、当時のビールにはテトラサイクリンを生成する「ストレプトミセス属」のバクテリアが含まれていたと考えられています。

漢方薬のイラスト

また、漢方薬の中には、草だけでなく、石灰などの鉱物や虫、ミミズといった動物性の素材も含まれており、最初に誰がそれを試したのかと想像すると驚かされます。
しかし、そうした薬が長い年月をかけたトライアンドエラーの積み重ねによって成立してきたことを思うと、深い尊敬の念を覚えます。

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