おならを少なくするために
[2025.05.09]
「おならが多い」と相談されることがあります。
以前、ブログにも書きましたが、おならが多くなる副作用のある薬を服用している場合は、薬の中止または変更を検討する必要があります。
特に若い方では、過敏性腸症候群の症状の一つとして頻繁なおならが出ることがあり、大きな羞恥心につながることも少なくありません。
通常、おならは1日に約10回程度発生しており、男女差はないとされています。
非吸収性の食物繊維(例えば寒天や難消化性デキストリンなど)を控えることで、腸内ガスはある程度減らすことができます。
ガスのうち、約4分の1は飲み込んだ空気由来で、残りの4分の3は腸内細菌が食物を分解することで生じたガスです。特に、ゆで卵の腐ったような臭いは硫化水素によるもので、玉ねぎのような臭いはメタンチオールによるものです。
硫化水素を減らすには、硫黄を多く含む食品、例えば玉ねぎ、ニラ、ニンニクなどを控えることが有効です。また、悪玉菌の増殖を抑えるためにも、動物性脂肪や肉類の過剰摂取は控えめにするのが望ましいでしょう。