QT延長 健診で心電図異常
[2025.03.04]
健診の心電図を見ていると、時折「QT延長」という異常を目にすることがあります。
ほとんどの場合は問題ありませんが、まれに危険な不整脈を引き起こす素因となることがあります。それが遺伝性QT延長症候群です。
この疾患は主にLQT1、LQT2、LQT3の3つの遺伝子型に分類されます。
- LQT1:運動時などの頻拍時に不整脈が発生しやすい
- LQT2:情動ストレスや驚愕時に発生しやすい
- LQT3:安静時や睡眠時に発生しやすい
実は、QT延長症候群は通常の安静時心電図だけでは診断が難しく、遺伝性とはいえ家族歴がはっきりしないことも多いため、見逃されるケースも少なくありません。
運動時に不整脈が出る方、安静時や睡眠時に不整脈が発生する方はもちろん検査が必要ですが、驚いただけで命がけ、不整脈が起こる方も注意が必要です。
まさか、自分が、、 と思うことで終わるのではなくキチンと検査しましょう。