くじらの腎臓
[2025.03.28]
クジラはどこから水分を摂取しているのか?
以前からずっと疑問に思っていました。
たとえば、ラクダはコブの脂肪を分解して水分を得ているという話を聞いたことがありますが、クジラも同様に、オキアミの脂肪から水分を生成しているそうです。また、餌となる魚やイカなども、80%以上が水分で構成されており、そこから水分を摂取しているのだとか。
とはいえ、あれほど巨大な体を維持するには、それだけで十分な水分を得られているのか少し不思議ですよね。
実は、クジラの腎臓はとても優れた構造を持っています。「小腎(しょうじん)」と呼ばれる小さな腎臓が多数集まった構造になっており、大型のクジラではなんと約6000個、小型のクジラでも300個ほどあるといわれています。この構造により、非常に濃縮された尿を作り出すことができるのです。
機能的に優秀な、たくさんの腎臓があるため、クジラは海水を飲む必要がなく、高度に発達した腎機能のおかげで広大な海を生き抜いているのだそうです。