くじらは地球上でも非常に大きな体を持つ動物の一つです。糞は大きな塊ではなく、濃い雲のようなもので、それが大量に爆発的に排出されると言われています。排出された糞は海面近くに広がります。

その中には鉄やリン、窒素などが含まれており、これらは植物プランクトンに利用されます。植物プランクトンを食べたオキアミは、糞の中に含まれる栄養素を摂取しますが、オキアミが食べた糞は糸状になり、深い海へと沈んでいくそうです。

つまり、オキアミは炭素や鉄、微量の金属などを深い海底へ運ぶ役割を果たしていることになります。

最近、海底の泥にレアメタルが豊富に含まれているという報道を見かけました。それを取り出す試みも行われているとのことです。

小さな生物の働きには本当に驚かされますね。自然界の仕組みは素晴らしいものです。