本日20日は参議院選挙の開票日。連休の中日にあたります。

現在、医療業界で大きな話題となっているのは、保険点数の引き下げにより、全体の約6割の病院が赤字に陥っているということです。経営が立ち行かず、縮小や閉院に追い込まれる医療機関も出てきています。

医療機関の収入は保険点数によって決まりますが、近年この点数が次々と引き下げられ、赤字が常態化しています。一方で物価は上昇していますが、医療費は公定価格であるため、価格に転嫁することができません。

つまり、治療を行えば行うほど赤字になるケースもあり、本来提供すべき医療ができなくなる事態も起きつつあります。

少子高齢化や人口減少が問題視されていますが、これは単に子どもが減るというだけでなく、医療体制の崩壊により「病気が治せずに命を落とす人が増える」ことで、子ども以外の世代の減少にもつながってしまいます。

今回の選挙を通じて、こうした現状が少しでも改善されることを願っています。