薬 アスピリン
[2025.03.21]
ヒポクラテスは、柳の樹皮に解熱作用や痛みを和らげる作用があることを知り、それを利用していたとされています。
日本では、柳を使った楊枝を使用すると歯が疼かないと考えられており、実際に使用されていました。つまようじは、もともと「楊柳(ようりゅう)」という柳の木を用いて作られていました。この「楊柳」の字を取って、現在では「爪楊枝」という漢字が当てられています。
柳の樹皮に含まれる成分はアスピリンの主成分であり、1890年のドイツ(バイエル社)において、リウマチの治療薬として優れた薬効を持つ化合物として合成されました。すでに100年以上経っていますが現在では「サラサラ薬」として広く知られ、循環器科、脳外科、神経内科の医師によって多く使用されています。