どうしても食べてしまう
[2025.04.12]
どうしても食べてしまう――
現代人の悩みの一つです。これは脳の視床下部の摂食中枢や**報酬系(とくに側坐核)**の異常が関与していると考えられています。
特に動物性脂肪に対しては強い依存性があり、しばらくダイエットを続けていても、ある日突然強い食欲に襲われて食べてしまうのは、こうした脳内の反応が関係しているとされています。
現在、改善に用いられる方法としては以下のようなものがあります。
① 漢方薬(平胃散、六君子湯など)
② マジンドール(食欲抑制薬)
③ 抗肥満薬(GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1作動薬など)
もちろん、薬に頼らない方法も重要ですが、近年、こうした過食や肥満に関わる病態が徐々に解明されてきています。
糖尿病の治療にとどまらず、予防医学の観点からも、こうした問題に対するアプローチは今後さらに注目されていくでしょう。