健診で大腸がん
まだまだ健診シーズンが続いています。この機会に、大腸がんを早期発見するための便潜血検査をぜひ受けてみてください。
私のイメージですが、大腸がんで亡くなる人は他の癌より若い人が多い気がします。(調べてないのですが)
大腸がんは、日本人のがん死亡原因の第2位を占めています。特に女性では第1位となっています。多くの方が検査を受けず、症状が進行した末期の段階で初めて発覚することが少なくありません。ステージによって異なりますが、大腸がん全体の生存率は71.8%とされています。
大腸がんは肛門近くの直腸にも発生することがあり、直腸がんは大腸がん全体の約40%を占めます。結構多いですね。直腸癌の方は進行具合によっては人工肛門(ストーマ)が必要になる場合もあります。
健診で行われる便潜血検査は、2回検査を行う「2回法」が一般的です。この検査の正診率は2割から8割とされていますが、便を採取する部位によって精度が異なるため、2回検査を行うことで精度を高めています。
日本人の約半数は痔を持っていると言われています。そのため、便潜血検査で陽性反応が出ても、「痔のせいだ」と思い込む方もいます。しかし、痔の陰に大腸がんが隠れていることもあるため、陽性反応が出た場合は必ず精密検査を受けるようにしてください。
便潜血検査を受けることで、大腸がんによる死亡率を20%下げることができると言われています。また、大腸カメラ検査も同様に大腸がんの死亡率を下げる効果があるとされています。
健康を守るためにも、ぜひ便潜血検査を受け、必要に応じて大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。