変動する不安定な血圧
[2025.02.17]
血圧が不安定になる理由はいくつかあり、生活習慣や体の状態、環境要因、病気などが関係しています。以下に詳しく説明します。
1. 生活習慣や環境の影響
① ストレスや精神的な要因
- 怒りや不安、緊張すると交感神経が活性化し、一時的に血圧が上がる。
- リラックスすると副交感神経が働き、血圧が下がる。
- 自律神経の乱れにより血圧が変動しやすくなる。
② 塩分や食事の影響
- 塩分の摂取量が多いと血圧が上がるが、水分摂取が少ないと逆に下がることも。
- 食後に血圧が下がる「食後低血圧」という現象もある。
③ アルコールやカフェインの影響
- 飲酒後は血圧が一時的に下がるが、長期的には高血圧の原因になる。
- カフェイン(コーヒー・エナジードリンクなど)を摂取すると、一時的に血圧が上がることがある。
④ 運動不足・過剰な運動
- 運動不足だと血流が悪くなり、血圧が上昇しやすい。
- 急激な運動や無理な筋トレは血圧を急上昇させる可能性がある。
⑤ 季節や気温の変化
- 冬: 寒さで血管が収縮し、血圧が上昇。
- 夏: 発汗によって血液量が減少し、血圧が低下。
⑥ 睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、血圧の変動を引き起こす。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS) は、酸素不足により血圧が乱れやすい。
2. 病気や身体の状態による影響
① 自律神経失調症
- 交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、血圧が不安定になる。
② 更年期障害
- ホルモンの変化により血圧が乱れやすくなる(特に女性)。
③ 低血圧と高血圧を繰り返す(不安定型高血圧)
- 「動揺高血圧」 とも呼ばれ、ストレスや病気が原因で血圧が大きく変動する。
④ 起立性低血圧
- 座っている状態や寝ている状態から立ち上がると、血圧が急激に低下する。
- めまいやふらつきが起こることがある。
⑤ 糖尿病や腎臓の病気
- 腎臓は血圧調整に関わるが、腎機能が低下すると血圧が不安定になる。
⑥ 甲状腺や副腎の病気
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)→ 血圧が上がりやすい
- 甲状腺機能低下症 → 血圧が下がりやすい
- クッシング症候群や褐色細胞腫 も血圧の急激な変動を引き起こす。
3. 薬の影響
① 降圧剤の影響
- 高血圧の薬が効きすぎると血圧が下がりすぎることがある。
② ステロイドや漢方薬
- ステロイドは血圧を上げることがある。
- 甘草(かんぞう) を含む漢方薬は血圧を上げやすい。
③ 利尿剤の影響
- 水分を排出するため、一時的に血圧が低下することがある。
原因はいろいろありますが対策は出来そうですね