汗をかく
[2025.02.19]
人の祖先が生活していたとされるアフリカのサバンナは、直射日光を遮る樹木がほとんどなく、非常に高温で乾燥した厳しい環境でした。このような環境下で、体温が過剰に上昇しないように効率的に体を冷やす仕組みが必要でした。
人間は、水分を大量に含んだ汗を分泌するエクリン腺を全身に備えています。この汗が蒸発することで体温を効果的に下げることができます。
一方で、犬には発汗のための汗腺がなく、口を開けて「ハアハア」と呼吸することで体温を調節しています。ゾウやウサギは、耳から熱を逃がして体温を管理しています。
全身で汗をかける哺乳類は人間以外では珍しく、馬くらいだそうです。馬が長距離を走ることができるのも、発汗によって効率的に体温調節ができるからだといわれています。
私も健康のために時々走っていますが、汗をかき、息が上がって「ハアハア」としているこの頃です。