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CT検査の進歩

[2025.02.20]

先日、近隣の大きな病院で「最近の放射線検査の進歩」という講演を聞いてきました。CT検査やMRI検査についてでした。

以前は、造影剤を使用するCT検査において腎機能低下のリスクが重視され、CCr(クレアチニンクリアランス)の数値を基準に厳格に検査の可否が判断されていました(今はeGFR)。しかし、実際には造影CT検査で腎機能が悪化するケースはそれほど多くないことが分かってきたそうです。もちろん、最大限の注意は必要ですが、従来ほど厳格でなくてもよさそうだとのことでした。

また、喘息のある患者さんに対してされている検査前のステロイド投与が必ずしも有効ではないという話もありました。全体としては、規制を緩和する方向の内容でした。

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過度に制限してしまうと、必要な医療情報が得られず、不十分な診療につながりかねません。しかし、今回の講演では、適切な情報を確実に得ることで、より良い医療を提供できるという希望を感じさせる話が多くありました。

症例を重ねることで、これまでの思い込みに基づいた医療が是正されていく様子が伝わり、医療現場が着実に進歩していることを実感しました。

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