コロナワクチン
当院の発熱外来では、感染症対策のため時間および空間を分けて診療を行っております。
現在、インフルエンザやマイコプラズマ感染症に加え、新型コロナウイルス感染症の患者も依然として見受けられます。以前と比べると恐怖感はやや薄れた印象がありますが、基礎疾患をお持ちの方や高齢者においては、重症化する可能性が依然として懸念されています。
年齢別の新型コロナウイルスによる死亡リスク:
- 18~39歳を基準とした場合
- 40~49歳:2.2倍
- 50~64歳:4.3倍
- 65~74歳:6.7倍
- 75~84歳:8.5倍
- 85歳以上:10.6倍
基礎疾患による重症化リスク:
- 慢性腎臓病:14.0%
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD):10.2%
- がん:8.4%
- 免疫抑制状態:7.5%
- 糖尿病:4.8%
- 高血圧:4.3%
- 脂質異常症:3.3%
- 肥満:1.6%
- 喫煙:1.0%
また、後遺症が発生する割合はおよそ33%と報告されています。
新型コロナウイルス感染症は、依然として注意が必要な疾患です。対策忘れずに。
世界的には新たな感染症が次々と発生しています。これまでにもSARS、MERS(中東呼吸器症候群)、エボラ出血熱、ジカウイルス感染症、そして今回のCOVID-19が大きな影響を与えてきました。
最近のニュースでは、コンゴ共和国でインフルエンザに似た症状を呈する新たな感染症が確認されたという報道がありました。このような感染症の発生頻度が高まっているように感じます。
私たちはこれまで「対岸の火事」として捉えていた多くの感染症が、COVID-19を通じて日本国内でも大きな影響を及ぼすことを経験しました。
ワクチン接種の重要性
重症化や死亡リスクの高い方には、ぜひコロナワクチンの接種をご検討いただきたいと思います。ワクチンは、感染症から身を守るための非常に重要な手段です。